オフィスの移転やレイアウト変更を考えたとき、コンセントは足りるのか、ブレーカーは落ちないのか、そもそも誰に頼めばよいのかと迷うことがあります。業務中に停電が起きると、パソコンやサーバー、電話、照明まで止まり、仕事への影響が出てしまいます。内装工事と一緒に進めたい場合でも、電気工事には専門的な確認が欠かせません。この記事では、オフィスの電気工事を依頼する相手や、停電を防ぐために事前に見ておきたい点を、できるだけ分かりやすく整理します。
オフィスの電気工事を依頼できる主な相手
オフィスの電気工事は、内装や家具の配置と関係する場面が多いため、どこへ相談すればよいか分かりにくいものです。まずは、電気工事会社、内装会社、ビル管理側の役割を分けて考えると、依頼先を選びやすくなります。
電気工事会社と内装会社の役割の違い
内装会社は、間仕切り、床、壁、天井、造作など、空間づくり全体を扱うことが中心です。一方で電気工事会社は、コンセント、照明、分電盤、配線、専用回路など、電気を安全に使うための施工を担当します。内装会社が窓口になる場合でも、実際の電気工事は有資格者や登録業者が行う必要があります。レイアウト変更と同時に電気工事を進めるときは、内装の見た目だけでなく、電気容量や配線経路まで確認できる体制かを見ておくとよいでしょう。
ビル管理会社や管理組合への確認事項
賃貸オフィスやテナントビルでは、工事前にビル管理会社や管理組合への確認が必要です。工事可能な時間帯、共用部の使用、停電作業の可否、搬入経路、騒音への配慮など、建物ごとのルールがあります。分電盤や幹線に関わる工事では、テナント側だけで判断できないこともあります。工事を急いでいても、先に確認を取っておくことで、着工後の手戻りを避けやすくなります。
有資格者による施工が必要な工事範囲
コンセントの増設、配線の変更、分電盤まわりの作業などは、電気工事士による施工が必要な範囲に含まれます。延長コードを増やすだけなら簡単に見えますが、使用電力が大きい機器をまとめてつなぐと、発熱やブレーカー遮断につながることがあります。オフィスの安全を守るためにも、壁内や天井裏の配線、ブレーカー増設、専用回路の設置は、専門の電気工事会社へ相談することが大切です。
オフィスで発生しやすい電気工事の種類
オフィスの電気工事は、移転時だけでなく、社員数の変化や機器の入れ替えでも発生します。日々の業務に関わる設備が対象になるため、使い勝手と安全性を同時に考えることが欠かせません。
レイアウト変更に伴うコンセント増設
席の配置を変えると、今まで届いていたコンセントが使いにくくなることがあります。床下配線、壁面コンセント、天井からの電源取り出しなど、オフィスの構造に合わせた方法を選ぶ必要があります。タップをつなぎ足して対応すると、足元の配線が増え、つまずきや断線の原因になる場合もあります。机の配置、通路幅、掃除のしやすさまで考えて、必要な場所に電源を整えることが大切です。
OA機器やサーバー用の専用回路
複合機、業務用プリンター、サーバー、空調機器などは、消費電力が大きくなることがあります。これらを通常のコンセント回路にまとめて接続すると、ブレーカーが落ちる原因になります。機器の使用状況によっては、専用回路を設けることで電気の負荷を分けられます。特にサーバーや通信機器は停止すると業務への影響が出やすいため、設置場所の温度管理や非常時の対応も含めて確認しておくと安心です。
照明、分電盤、LAN周辺設備の見直し
照明は、明るさだけでなく、席の位置や会議室の使い方に合わせた配置が大切です。分電盤は、回路の分け方や空きの有無を確認し、増設や更新が必要かを見ます。また、LANケーブル自体は電気工事とは別の扱いになる場合もありますが、電源位置と通信機器の配置は密接に関係します。電源と通信の位置がかみ合っていないと、配線が乱れやすくなるため、まとめて確認するのがおすすめです。
停電を防ぐための事前確認点
オフィスの停電は、建物全体の不具合だけでなく、室内の電気容量不足や回路の偏りでも起こります。工事前に使用状況を見える形にしておくと、停電のリスクを下げやすくなります。
契約電力と使用電力量の確認
まず確認したいのは、現在の契約電力と実際に使っている電力量です。社員数が増えた、パソコンやモニターが増えた、空調や厨房機器を追加したなど、開設当初と使い方が変わっていることがあります。契約内容に対して使用量が近づいている場合は、容量の見直しが必要になるかもしれません。電力会社との契約や建物側の設備状況も関係するため、早めに確認しておくと工事内容を決めやすくなります。
分電盤やブレーカー容量の確認
ブレーカーが落ちる原因は、契約電力だけではありません。特定の回路に機器が集中していると、その回路だけが過負荷になり、部分的に電気が止まることがあります。分電盤内の回路名が古いままになっていると、どのブレーカーがどの場所を担当しているか分かりにくくなります。現地調査では、分電盤の状態、空き回路、配線の経路、容量の余裕を確認し、必要に応じて回路を分ける検討をします。
電気を止める時間帯と業務影響の整理
分電盤や幹線に関わる工事では、一時的に電気を止める場合があります。停電時間が短くても、パソコン、電話、入退室管理、冷蔵設備、サーバーなどに影響が出ることがあります。工事前には、止められない機器、停止してよい時間帯、復旧後に確認する機器を整理しておくことが大切です。業務時間外に工事できるか、ビル側の許可が必要かもあわせて確認しましょう。
依頼前に準備しておきたい情報
電気工事の相談では、現地を見てから判断することが基本です。ただし、事前に情報をそろえておくと、調査や見積りが進めやすくなり、工事内容のずれも起こりにくくなります。
平面図やレイアウト図の有無
平面図やレイアウト図があると、机、会議室、コピー機、サーバー棚、受付などの位置を共有しやすくなります。正式な図面がなくても、手書きの配置メモや現在の写真が役立つことがあります。どの場所にコンセントが必要か、床配線を避けたい場所はどこか、来客動線に配線が出ないかなど、図面を見ながら確認できると話が具体的になります。
使用する機器の台数と消費電力
パソコンの台数だけでなく、モニター、複合機、シュレッダー、冷蔵庫、電子レンジ、サーバー、無線機器なども確認しておきましょう。機器には消費電力が表示されているため、型番や仕様書が分かると容量計算の参考になります。今すぐ使う機器だけでなく、半年後に増やす予定がある機器も伝えておくと、後から配線をやり直す可能性を抑えられます。
希望工期と立ち会い可能な時間帯
オフィスの電気工事は、業務と並行して行うことがあるため、工期と立ち会い時間の確認が大切です。平日の日中に作業できるのか、休日や夜間を希望するのかによって、工事の進め方が変わります。ビルによっては、作業届の提出期限や入館時間の制限があります。希望日だけでなく、避けたい日程、会議や来客がある時間帯も伝えておくと、調整がしやすくなります。
電気工事会社を選ぶときの確認項目
オフィスの電気工事では、価格だけで依頼先を決めると、工事後の使い勝手や安全面で不安が残ることがあります。資格、説明の分かりやすさ、工事後の対応を確認しておきましょう。
建設業許可や電気工事業登録の確認
電気工事を依頼するときは、建設業許可や電気工事業登録の有無を確認することが基本です。工事の規模や内容によって必要な許可や登録は異なりますが、適切な体制で施工できる会社かを見る目安になります。また、電気工事士などの有資格者が作業に関わるかも確認しましょう。オフィスは社員や来訪者が日常的に使う場所なので、法令に沿った施工が欠かせません。
現地調査と見積り内容の明確さ
見積りでは、コンセントの数だけでなく、配線経路、分電盤工事の有無、停電作業、材料、夜間作業の要否などを確認します。現地を見ずに概算だけで進めると、天井裏や分電盤の状態によって追加工事が発生する場合があります。見積り内容について、どこまでが含まれ、どこからが別費用になるのかを事前に聞いておくと、後からの行き違いを減らせます。
アフターフォローや緊急時対応の範囲
電気工事は、完了して終わりではありません。使用を始めてから、ブレーカーが落ちる、特定のコンセントが使いにくい、機器を追加したいなどの相談が出ることがあります。工事後の点検や修繕、急な不具合への対応範囲を確認しておくと、万が一のときも相談しやすくなります。事務所や店舗、工場などで電気を止めにくい環境では、緊急時の連絡方法も見ておきたい点です。
オフィス工事で注意したい安全面と法令面
オフィスの電気工事は、見た目を整えるだけでなく、安全と法令に沿って進めることが大切です。建物のルールや消防設備への影響も含めて確認しましょう。
電気工事士による作業の必要性
電気配線やコンセントの増設、分電盤まわりの工事は、電気工事士が行う必要があります。無理な配線や不適切な接続は、発熱、感電、火災の原因になることがあります。社員が使いやすい位置に電源を増やすことは大切ですが、安全な施工が前提です。簡単そうに見える作業でも、壁内や天井裏の配線に関わる場合は、自己判断で進めず専門会社へ確認しましょう。
消防設備や避難経路への影響
オフィス工事では、照明やコンセントだけでなく、非常灯、誘導灯、自動火災報知設備、避難経路への影響にも注意が必要です。間仕切りを追加したことで非常灯の明かりが届きにくくなる、配線や床配線が避難の妨げになるといったことは避けなければなりません。内装を変える場合は、消防設備の位置や避難時の動線もあわせて確認することが大切です。
原状回復やビル側ルールとの整合
賃貸オフィスでは、退去時に原状回復が必要になることがあります。床や壁に穴を開ける工事、天井内の配線、分電盤の変更などは、ビル側の承認が必要な場合があります。工事前に管理規約や契約内容を確認し、どこまで施工できるのかを整理しておきましょう。原状回復を見据えて配線方法を選ぶことで、退去時の負担を抑えやすくなります。
工事中の業務停止を抑える進め方
オフィスの電気工事では、工事そのものよりも、業務を止めない段取りに悩むことがあります。影響を小さくするには、作業時間、仮設電源、社内共有を早めに決めておくことが大切です。
休日や夜間工事の検討
業務時間中に電動工具の音が出る、通路を一部ふさぐ、電気を一時的に止めるといった場合は、休日や夜間工事を検討します。ただし、ビルによっては夜間作業に申請が必要だったり、管理員の立ち会いが必要だったりします。費用や人員の調整にも関わるため、希望する時間帯がある場合は、見積りの段階で伝えておくとよいでしょう。
仮設電源や一時停電の段取り
工事内容によっては、仮設電源を用意したり、停電する範囲を分けたりして、業務への影響を抑える方法があります。サーバーや通信機器がある場合は、バックアップの確認や停止手順も必要です。一時停電の前には、保存していないデータがないか、電源を落としてよい機器はどれかを社内で確認しておきましょう。復旧後の動作確認まで決めておくと、再開がスムーズです。
社員やテナントへの事前共有
工事の日時、停電の有無、使えない場所、立ち入りを避ける範囲は、社員や関係するテナントへ事前に共有します。共有が不足すると、会議や来客、荷物の搬入と重なり、現場での調整が増えてしまいます。メールや掲示で知らせるだけでなく、部署ごとの都合を確認しておくと、当日の混乱を減らせます。小さな工事でも、関係者への一言が大切です。
株式会社平沼電設が対応できるオフィスの電気工事
オフィスの電気工事では、事前の確認から施工後の修繕まで、相談先が分かれていると担当者の負担が増えがちです。株式会社平沼電設では、電気工事の専門会社として、現場の状況に合わせた対応を行っています。
打ち合わせから施工後のメンテナンスまでの一貫対応
株式会社平沼電設は、着工前の打ち合わせ、施工内容の提案、設計、施工、メンテナンスや修繕工事まで一貫して対応しています。代表自身が打ち合わせから完了まで関わるため、現場で確認した内容を施工に反映しやすい体制です。オフィスの移転、レイアウト変更、電気容量の見直しなど、業務を続けながら進めたい工事も、状況を確認しながら対応します。
受変電設備工事と各種電気配線工事への対応
電力会社から供給される電気を受けたり、変圧したりする受変電設備工事のほか、屋内外の各種電気配線工事にも対応しています。受変電設備は、電気を切る順番を誤ると大きな事故につながるため、慎重な作業が必要です。オフィスだけでなく、工場、病院、ホテル、マンション関連の現場にも関わってきた経験を生かし、使用電力量の追加や設備変更の相談にも対応可能です。
茨城県鉾田市を拠点とした隣接4県への対応
株式会社平沼電設は、茨城県鉾田市を拠点に電気工事を手掛けています。鉾田市周辺での急な停電や故障など、電気に関するトラブルにも相談できます。また、隣接4県での工事にも対応可能です。オフィスのほか、食品工場を含む工場、病院、ホテルなど、電気を止めにくい施設での設備入れ替えやメンテナンスについても、現場の事情を確認しながら進めます。
まとめ
オフィスの電気工事は、コンセントを増やすだけの工事に見えても、契約電力、分電盤の容量、配線経路、停電時間、ビル側のルールなど、確認すべき点がいくつもあります。内装会社やビル管理会社との調整が必要になる場面もあるため、早めに電気工事会社へ相談しておくと、工事内容を整理しやすくなります。
停電を防ぐためには、使用する機器の台数と消費電力、ブレーカーの余裕、一時停電の時間帯を事前に確認することが大切です。業務を止めにくいオフィスでは、休日や夜間の工事、仮設電源、社内共有もあわせて検討しましょう。株式会社平沼電設では、打ち合わせから施工後のメンテナンスまで対応しています。オフィスの電気工事で不安な点があれば、まずはお気軽にご相談ください。

