食品工場のHACCP対応に欠かせない電気工事とは?停電・温度管理のリスク回避術  

「衛生管理には力を入れているが、電気設備までは十分に見直せていない」

「停電や電圧トラブルで、生産ラインや温度記録が止まったら困る」


食品工場の設備担当者の方の中には、そのような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。


HACCP対応では、加熱・冷却・保管などの工程管理が重要です。しかし、それらを支えているのは温度センサー、記録装置、制御盤、冷凍冷蔵設備などの電気設備です。つまり、電気が安定してこそHACCP運用も成り立ちます。


今回は、食品工場における停電・瞬時電圧低下のリスク、必要な設備対策、工事会社選びのポイントまで、茨城県で工場設備の電気工事を手がける平沼電設がわかりやすく解説します。



■停電1分で廃棄ロット発生?HACCPと電力の切っても切れない関係



2021年6月から、原則としてすべての食品等事業者にHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point/ハサップ)に沿った衛生管理が求められています。HACCPは、「危害要因分析重要管理点」とも訳される衛生管理の考え方です。加熱・冷却・保管など各工程で、温度や時間を継続的に確認し、記録することが重要になります。


そこで見落とされやすいのが、管理記録を支える電気設備です。食品工場では、温度センサー、記録装置、制御盤、冷凍冷蔵設備など、多くの工程が電力によって成り立っています。


停電や瞬時電圧低下で記録が途切れると、その時間帯の製品は追加確認や出荷保留が必要になることがあります。品質管理だけでなく、生産計画や現場対応にも影響しかねません。


つまり、HACCPを安定して運用するには、衛生管理とあわせて電源環境を整えることが欠かせません。


リスクシナリオ①停電が廃棄ロットを生む流れ

夜間の落雷などで瞬停が発生し、冷凍庫の制御盤がリセット。翌朝、温度ログの空白が見つかる――こうしたケースは決して珍しくありません。


当該ロットは出荷判断の保留となり、状況によっては自主廃棄に至ることもあります。さらに、取引先対応や原因調査、再発防止策の整理まで必要になれば、担当者の負担は一気に増します。


HACCPで「電気」が直接関わる重要管理点(CCP)

食品工場のCCP(Critical Control Point)には、電気設備に支えられている工程が少なくありません。代表的なのは、冷却・冷凍設備の温度管理、加熱設備の制御運転、温度記録装置によるデータ保存です。


停電や瞬時電圧低下が起きれば、これらの工程に同時に影響が及ぶおそれがあります。



停電リスクは自然災害だけではありません。近隣工場の大型設備稼働による電圧変動、受変電設備の点検停電、需給逼迫時の計画停電など、平常時にも起こり得ます。


そのため、食品工場では災害対策としてだけでなく、日常の設備保全として停電対策を進めることが重要です。


食品工場のHACCPサポートなら、創業35年の平沼電設まで。豊富な実績と確かな技術で安心、安全をお届けいたします。


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■「工場が止まった」より「記録が消えた」が怖い。瞬時電圧低下の正体とは



食品工場では、停電対策はしていても、「瞬時電圧低下(瞬低)」まで備えられていないケースがあります。停電のように電気が完全に止まるわけではなく、設備が動いたまま発生することも多いため、異常に気づきにくいのが特徴です。


その一方で、短時間の電圧変動でも、温度記録装置や制御盤、通信機器には影響が及ぶことがあります。製造ラインは動いていても、管理記録だけが途切れていたという事態も起こり得ます。


瞬時電圧低下とは?

瞬時電圧低下(瞬低)とは、落雷や近隣事故、大型モーターの起動などをきっかけに、0.07〜1秒程度だけ電圧が低下する現象です。わずかな時間でも、精密機器には無視できない負荷となる場合があります。


食品工場では、生産設備より先に、記録機器や監視機器、制御装置へ影響が出ることもあります。




リスクシナリオ②「夜中に何かあったようで、朝来たら記録が飛んでいた」

夜間に近隣工場の大型設備が稼働し、瞬低が発生。照明や主要設備に異常が見られず、誰も気づきませんでした。


翌朝、温度記録装置のログに空白が見つかり、当該ロットの確認対応が必要になる――こうしたケースは十分に起こり得ます。バックアップ電源がなければ、出荷保留や自主廃棄につながる可能性もあります。


瞬低は、一度の大事故より、気づかないまま繰り返されることにリスクがあります。


こんな症状はありませんか?まず確認したいチェックポイント

瞬時電圧低下は、目に見える停電と違って気づきにくく、現場では「何となく調子が悪い」という形で表れやすいのが特徴です。次のような症状がある場合は、機器不良だけでなく、電源品質も疑ったほうがよいでしょう。


☑️温度記録装置だけ再起動している

☑️PLCがエラー停止した履歴がある

☑️インバーターがリセットされる

☑️監視カメラや通信機器が落ちる

☑️朝来たら設備が停止していた


このような症状が続く場合は、温度記録装置やPLC、インバーターに異常履歴の確認機能がないかを確認してみましょう。履歴を確認することで、これまで見逃していた瞬低の頻度や影響範囲が見えてくることがあります。平沼電設では、現地調査の際にこうした確認も行っています。


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■食品工場に必要な電気設備対策とは? UPS・発電機・分電盤設計による多層防御



停電や瞬時電圧低下への対策は、ひとつの設備で万全になるものではありません。停止時間、守るべき設備、導入コストを踏まえ、複数の手段を組み合わせる「多層防御」が重要です。食品工場では、製造ライン全体を守る設備もあれば、まず止めてはいけない記録装置や制御機器もあります。


☑️UPS(無停電電源装置)

瞬低や短時間停電から制御機器、記録装置、通信機器を守る基本設備です。瞬時に切り替わるため、温度ログや運転データの空白を防ぎやすく、HACCP対応では第一防衛線となります。


☑️産業用蓄電池

冷凍冷蔵設備や照明など、比較的大きな電力を一定時間バックアップする設備です。UPSより長時間対応しやすく、数時間単位の停電対策にも活用できます。


☑️非常用発電機

長時間停電や災害時に工場機能を維持する設備です。冷凍設備、ポンプ、空調など大きな負荷を支えられます。起動まで数秒〜数十秒かかる場合があるため、UPSとの併用が基本です。


☑️分電盤の系統分離

重要回路と一般回路を分け、必要設備だけにバックアップ電源を供給する方法です。設備容量を抑えながら効率よく守れます。


☑️温度監視・遠隔アラーム

夜間や休日に停電や温度異常が起きても、スマートフォンやPCへ通知できる仕組みです。異常の早期把握につながり、被害の拡大を防ぎやすくなります。


☑️受変電設備の定期更新

見落とされやすいのが受変電設備そのものの老朽化です。古い設備が停電や電圧異常の原因になることもあります。15〜20年程度を目安に、PASやSOG制御装置など関連機器も含めて点検・更新を検討すると安心です。


●何から手を付けるべき?食品工場の停電対策を3ステップで確認

すべてを一度に更新する必要はありません。予算や工場規模、既存設備の状態に応じて、優先順位を整理しながら進めることが現実的です。次の3ステップで考えると、自社に合った対策を判断しやすくなります。


1.HACCPのCCPで「止められない工程」を洗い出す

まず確認したいのは、HACCPの重要管理点の中で、電気設備に依存している工程です。温度センサー、記録計、制御盤、冷凍冷蔵設備など、停止すると品質管理や出荷判断に影響する設備を整理することで、守るべき対象が明確になります。


2.設備ごとに必要なバックアップ時間を決める

同じ停電対策でも、設備によって必要な備えは異なります。温度記録装置や通信機器であれば短時間のバックアップで足りる場合がありますが、冷凍冷蔵設備は数時間以上の対応が必要になることもあります。設備ごとに必要時間を分けて考えることが大切です。


3.系統分離で、必要な設備に集中して備える

分電盤の系統分離を行い、重要設備だけにUPSや蓄電池を接続すれば、工場全体に大容量のバックアップ設備を導入するよりも効率的です。コストを抑えながら、止めてはいけない設備を優先して守りやすくなります。


平沼電設の実績ポイント

平沼電設では、茨城県内の食品工場において、既存の分電盤を系統分離型へ改修し、HACCP重要回路専用のUPS回路を追加した事例があります。


また、工場稼働をなるべく止めずに施工できるよう、停電時間を最小限に抑えた工事計画にも対応しています。食品工場特有の衛生基準に配慮し、異物混入防止や作業エリアの清潔保持を意識した施工を行っています。


食品工場のHACCPサポートなら、創業35年の平沼電設まで。豊富な実績と確かな技術で安心、安全をお届けいたします。


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■何から相談すればいい?平沼電設への依頼の流れ



「設備の見直しをしたいが、何から始めればよいかわからない」「停電対策を考えているものの、どこまで相談してよいのか迷う」。食品工場の担当者の方の中には、そのようなお悩みをお持ちの方も少なくありません。平沼電設へご相談いただいた際の一般的な流れをご紹介します。


1.無料現地調査・ヒアリング

まずは現地で、分電盤や受変電設備など現在の設備状況を確認します。あわせて、HACCP管理計画、過去の停電・瞬低トラブル、現場で感じている課題も丁寧にうかがいます。


2.設備提案・お見積もり

調査内容をもとに、工場規模、予算、工期に合わせた対策プランをご提案します。UPSのみの導入から、発電機や系統分離まで含めた見直しまで、段階的な対応も可能です。


3.工事(停電時間・衛生基準を事前調整)

食品工場の稼働スケジュールに配慮し、休日や夜間を含めて工事計画を立てます。異物混入防止や清潔保持など、HACCP衛生基準にも配慮して施工を進めます。


4.動作確認・お引き渡し

工事後は、UPS切り替えや警報装置の動作確認を実施します。担当者の方へ操作説明も行い、安心して運用を始められる状態でお引き渡しします。導入して終わりではなく、その後の点検や追加相談にも対応しています。


導入前に知っておきたい食品工場の停電対策Q&A

導入前によくいただくご質問をまとめました。設備更新や停電対策をご検討中の方は、参考としてご覧ください。


Q.瞬時電圧低下は停電と何が違いますか?なぜ食品工場に危険ですか?

瞬時電圧低下(瞬低)とは、0.07〜1秒程度の非常に短時間だけ電圧が低下する現象です。停電のように電気が完全に止まるわけではないため、気づかれないまま過ぎることもあります。


しかし、インバーター・PLCなどの制御機器は、機種や設定によっては0.2秒程度の瞬低でも誤動作やリセットが起こる場合があります。食品工場では、加熱設備の制御装置や冷凍冷蔵設備の制御盤、温度記録装置などに影響し、管理記録の空白や設備停止につながるおそれがあります。


その結果、HACCP記録の確認作業や出荷判断に影響するケースもあり、見えにくいリスクとして注意が必要です。


Q.UPSと非常用発電機、どちらを先に導入すべきですか?

用途が異なるため両方の検討が必要ですが、優先順位をつけるならUPSから進めやすいケースが多くあります。


UPSは瞬時電圧低下や短時間停電に対応し、温度記録装置や制御機器を守る最初の対策になります。非常用発電機は、その後の長時間停電時に冷凍冷蔵設備やポンプなど大きな負荷を支える設備です。


まずUPSで重要回路を守り、次に発電機を追加する段階的な導入は、費用対効果の面でも現実的です。


Q.稼働中の食品工場でも工事できますか?

はい、対応可能です。平沼電設では、食品工場の夜間・休日の稼働スケジュールに合わせて工事計画を立てています。


また、食品工場特有の衛生管理基準に配慮し、異物混入防止や作業エリアの清潔保持を意識して施工を進めます。停電を伴う工事が必要な場合は、設備停止時間を最小限に抑えられるよう事前調整し、必要に応じて各種申請もサポートします。


Q.対策内容が決まっていなくても相談できますか?

もちろん可能です。「UPSだけで足りるのか」「発電機まで必要なのか分からない」「どこから手を付けるべきか迷っている」といった段階でも問題ありません。

現地調査を通じて、設備状況やご予算、生産体制に合わせた現実的な対策をご提案します。


無料相談・お見積もりをお気軽にご利用ください。


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■食品工場の停電・瞬低対策は、平沼電設にお任せください



茨城県で創業30年以上の平沼電設は、食品工場をはじめ、さまざまな施設の電気工事を手がけてきた豊富な実績があります。現場ごとの課題や稼働状況を丁寧に確認し、それぞれの工場に合った現実的な対策をご提案いたします。


UPSの導入、分電盤の系統分離、受変電設備の更新、非常用発電機の設置に加え、太陽光発電設備の導入・連携まで、調査・設計・施工・引き渡し後のご相談まで一貫して対応可能です。蓄電池と組み合わせたBCP対策や電力コストの見直しについてもご相談いただけます。


工場稼働への影響や衛生管理にも配慮しながら、安心して進められる体制を整えています。「何から対策すべきかわからない」「今の設備で十分か見てほしい」といったご相談も歓迎しております。


電気工事のお見積もり・ご相談は無料です。食品工場の停電対策、設備更新、太陽光発電の活用をご検討の際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。